「虚無」であった米韓首脳会談、これをきっかけにして韓国の保守派は再生できるのか?

米韓首脳会談で赤っ恥をかかされた韓国、文在寅の要求をトランプはことごとく拒否(デイリー新潮)

 会談後、青瓦台(大統領府)高官は韓国メディアに「文大統領はトランプ大統領に南北首脳会談の開催方針を伝え、肯定的な返事を得た」と明かした。これも「米韓首脳会談がうまくいった」とのイメージ作りだ。

 今回の首脳会談を材料に保守勢力が文在寅政権批判を強めるのは間違いない。そもそも政策の失敗により韓国経済は苦境に陥っている(デイリー新潮「文在寅の“ピンボケ政策”で苦しむ韓国経済、米韓関係も破綻で着々と近づく破滅の日」[19年4月5日掲載]参照)。

 ここで政権を責め立てれば、2020年の国会議員選挙で保守派が圧勝できる。保守の中には「もし3分の2の議席を確保すれば、文在寅弾劾も夢ではない」と語る人もいる。韓国の次の注目点は、国をも滅ぼす激しい左右対立である。

(引用ここまで)

 いつもの鈴置高史さんのコラム。
 今回の米韓首脳会談がムン・ジェインにとって本当に厳しいものであったという話が3ページまで。
 かなり辛辣な見方となっています。というか……まあ、本当に意味のない訪米でしたからね。
 辛辣であって当然とでもいうべきでしょうか。
 ムン・ジェインの主張はすべて明白に拒否されています。

 開城工業団地再開を含めた制裁緩和 → 「制裁は続ける」
 グッドイナフディールの呼びかけ → 「現時点では『ビッグディール』でやっている」
 第3回米朝首脳会談 → 「可能性はあるが急がない。急いでもいいことはなにもない」

 もうね、本当になんのために行ったのか。それも臨時政府設立100周年という政権にとってかなり重要なイベントを蹴ってまで行くという意義はなんだったのか問われて当然の事態。
 はっきり言って「虚無」でしたからね。行く前から分かりきっていた状況を確認するだけで帰ってきたわけで。

 で、引用した4ページ目には「これを機会として保守派が圧勝できるのではないか」とありますが。
 うーん、微妙……かなぁ。
 ちょうど1年後に予定されている韓国国会の総選挙なのですが。まあ、まだ1年あるから揺らぎが大きすぎてなんとも言えませんけども、現状から保守派が巻き返せる部分がどれだけあるのかはかなり疑問です。

 先日行われた国会議員の補選(2議席)では自由韓国党と極左政党の正義党が1議席を分け合いました。それぞれの党による地盤がある場所での選挙戦だったのですが、正義党の候補は自由韓国党の候補にかなり追いこまれていたのですよね。
 その原因として例の大統領報道官が不動産投機が原因となって辞任していることが影響しているとされています。
 たとえこういった醜聞があっても保守派(この場合は自由韓国党と正しい未来党)が弾劾を成立させることのできる2/3を取るのは難しいんじゃないでしょうかね。300議席中200議席……うーん。
 1年後までいまとほぼ同じペースでの経済状況の悪化が続いたとしても、200議席は難しいですわ。

 一度刷りこまれた「保守派はダメだ」という思いがあること。そしてなにより致命的なのは現状で保守派には全体を引っ張ることのできるリーダーがいないのです。
 共に民主党側も自滅する形で現状では次世代のリーダーと呼べるのがパク・ウォンスンくらいしかいなくなってしまいましたが、いないよりはだいぶマシ。
 逆にいえば魅力的なリーダーを掲げることができれば、可能性はなくはない……のですが。


Source: 楽韓Web