北朝鮮「このままなら非核化は反故だ」→ポンペオ国務長官訪朝中止→韓国「仲裁者としてのムン・ジェインの役割はより大きくなった」……え?

「非核化交渉は決裂の恐れ」 北朝鮮、米国務長官に通告の書簡(CNN.co.jp)
<Mr.ミリタリー>米朝関係の悪化で再び3月危機説も(中央日報)

北朝鮮の高官が米国務省のポンペオ長官に宛てた書簡の中で、非核化に向けた交渉について、「再び危機にさらされ、決裂の可能性がある」と警告したことがわかった。この問題に詳しい複数の関係者がCNNに明らかにした。

ポンペオ長官は4回目の訪朝を予定していたが、24日の出発直前になって急きょ、訪問を取りやめていた。

書簡は北朝鮮の情報機関トップだった金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長から、ポンペオ長官宛てに届けられた。

非核化に関する北朝鮮の立場に詳しい3人の関係者によると、この中で北朝鮮側は「平和条約締結に向けた前進という点において、米国はまだ(北朝鮮の)期待に応える用意ができていない」と述べ、それを理由に、非核化に向けたプロセスを進展させることはできないと記していた。

(引用ここまで)

 ポンペオ国務長官が北朝鮮訪問を取り消したことから、米朝交渉は米朝首脳会談以前に巻き戻ったとの認識がアメリカから多数出ています。
 じわじわとですが米朝危機が再度語られるようになっていますね。
 ただ、関係そのものは巻き戻ったとしても、北朝鮮が非核化を表明し、韓国がそれを裏書きしたことに変わりはないのですよ。
 ボルトン大統領補佐官は「キム・ジョンウンはムン・ジェインの要望した『非核化は1年以内に』との言葉に同意した」とリークしています。
 これは4月27日の板門店で行われた南北首脳会談の席での発言とされています。

北朝鮮、1年内の非核化に同意 米補佐官が明かす(日経新聞)

 アメリカはムン・ジェインが語った「1年以内に北朝鮮が非核化をすることに同意した」との言葉を信じて、米朝首脳会談を行い、かつあの生温い会談結果になったのですよ。

 今回のポンペオ国務長官の北朝鮮訪問中止はその一連の動きが完全に折られている。
 それもCNNの報道によると北朝鮮からの挑発であるとされています。
 で、このあたりの動きに対する韓国側の対応がひどくてですね……。

韓国の役割論に韓米で温度差…文-トランプ、電話会談なし2カ月(中央日報)

韓国青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は26日、「これによってむしろ文在寅(ムン・ジェイン)大統領の役割が高まったのではないかと思う」と明らかにした。金報道官はこの日、記者団と会って「米朝関係が膠着した状況で、行き詰まった部分を開けて米朝間の理解の幅を広げるために文大統領の促進者・仲裁者としての役割がより大きくなったのが客観的な状況」と述べた。

(引用ここまで)

 韓国、ひいてはムン・ジェイン大統領の役割が高まったのですって。
 ……どう見ても人身御供としての地位は高まったってところですけどね。
 ボルトン補佐官の「北朝鮮は1年以内に非核化するとムン・ジェインが言っている」という言葉は責任のなすりつけであって、「促進者・仲介者としての役割やより大きくなった」どころの話じゃない。
 アメリカにとって「言い訳のしやすい状況」が積み重なっているだけでしょ、どう見ても。
 「我々は彼らに猶予を与えた」って言える段階が近づきつつある

Source: 楽韓Web